2018年10月のお知らせ

Oct 07

家庭学習の仕方 第2回:「敵を知り己を知れば、百戦危うからず。」⇒「敵を知る」ということ。

教室長のおしらせ

 家庭学習をする場合の目的は、「定期テスト・中学入試・高校入試・大学入試・全道模試(全国模試)」で好結果を作り上げるための準備です。

家庭学習を効率よくするためには、何をしなければならないか?

1日は、誰しも24時間平等の時間を与えられています。限られた時間の中で、いかに効率よく勉強をするかということが次の課題となります。

 

「時間に対する意識をもつ。」

 

 部活をやっていて、他人よりも勉強時間が少ないのに、テストで好結果を取る生徒がいますよね。そういう生徒は、「自分のやりたいことの為に、学校の授業時間(もしくは塾での授業時間)は集中している点」があげられます。他人よりも時間が少なければ、授業時間を他の人よりも集中して、授業に臨む意識があるだけでも学習の吸収力は違います。できる限り授業中に勉強を済ませてしまう意識を持つだけでもより良い学習をしていると言えるのではないでしょうか。

 

「できるだけ無駄な時間を費やさない。」

 

 試験勉強をするにあたって、次に意識してもらいたいことは、「試験に出ないような知識は、学問をする上では悪いことではないが、試験勉強においては、無駄な時間を費やしている」ということになるため、「敵を知る」ということが必要です。具体的に言うと、「敵を知る」=「過去の出題事例」を検証するということです。

 

 家庭学習をしていても「過去に出題されていないような問題を解いたり、ノートにまとめ記憶している作業は、要領を得ていない勉強になります。」

 

 定期試験の過去問、入試の過去問をまず解かなくて構いませんので、どういう出題をされているのかを見てみましょう。学校で既に習っている範囲であれば、出題の傾向がわかると思います。また、定期テスト・入試は、「時間」との戦いにもなります。最近の入試問題の場合は、得点力に差をつけるために、問題文を長くしたり、言い回しが複雑な問題が見られます。同じ程度の学力を持った生徒を競わせる場合に、最終的に試験の傾向として、「処理能力」の差で篩(ふるい)にかけてきます。(*篩にかける:条件・基準にあわないものを除外する。)

 

 要領の良い学習とは、「敵を知る」=「試験問題の傾向・時間配分」を考えたうえで、「出題実績の高いもの」を身につける学習をする。「出題頻度の高いもの」は、定期テストで良い点数を取る人、試験に合格する人は、まず7割以上は、ほぼ正答しています。みんなが点数を取れているところで、失点をしているようでは、目標点・合格点に満たない家庭学習をしていると言わざるを得ません。やみくもに勉強するのではなく、過去問などで出題されている問題を教科書・ノート・問題集などに蛍光ペンなどで印をつけるだけでも、記憶すべき言葉・解き方などを意識できるようになるため、的を得た要領の良い勉強になると思います。

 

「敵を知る」ということで、50%の勝率を上げることができると思います。

 

◎ 大学受験・医学部受験・国家試験の取得を目指して「合格」している人は、過去問を繰り返し解きます。合格するための一番要領の良い勉強になるからです。

 

 「過去問」は、もう二度と出題されることはないという問題ではありません。繰り返し形を変えて出題されているのです。しっかりと過去問を分析して、繰り返し解き、解法が

解説を読まなくても説明できるくらいできるようになれば、合格はもう目前といえるのではないでしょうか。

 

 

 

Oct 07

家庭学習の仕方 第1回:家庭学習を頑張っているのに成績が上がらない原因

教室長のおしらせ

 家庭学習を頑張っているのに成績が上がらないという症状の原因は、次のことが考えられます。

 

① 試験範囲などの勉強において、試験範囲の課題を1度勉強したら勉強したことに満足をして、そのまま試験に臨む

② 1冊の問題集を1度解いた後、反復して問題を解かない。または、別の問題集に取り組み、作業量を増やす。

③ 社会科・理科などの記憶するためのノート作りをするが、ノートを作ることに満足してしまい、記憶する作業を怠る。

④ ③の作業に時間が奪われ、他の科目の勉強がおろそかになる。

⑤ 好きな科目に集中するため、嫌いな科目・副教科を後回しにする。

⑥ 全体的な科目の勉強バランスが取れていない。

⑦ スマホ等のLINEでメッセージが来るたびに、気が散って、勉強に集中していない。

⑧ 時間はかけているけれども「だらだら」とやっているため、傍から見ると「すごい時間勉強しているな」と思われるが、時間のわりに内容がない。

 10分~15分程度で終わる勉強を1時間かけて行っているようでは、成果はでません。

⑨ テストでどういう出題をされているかを考えながら、家庭学習をしているかどうか。

 

①~⑥は、家庭学習の仕方、⑦は、家庭学習をする環境、⑧は時間の使い方になります。⑨試験問題を予想・分析するということです。

 

 

 

 

 

Oct 05

開校のご挨拶

教室長のおしらせ

 この度は、当サイトを閲覧いただきありがとうございます。

 

 私は、20代の頃は、大手学習塾FC店の教室責任者、40代の転職時において、大手学習塾の直営店で教室責任者として今年の4月まで働いておりました。いつかは、自分の学習塾を築きたいという想いを胸にようやく今日実現することができました。

 

 大手学習塾で、20代・40代(30代は異業種)で勤務をしていた時に、「昔から解決できていない問題」がそこにはありました。

 

 私が勤めていたのは、個別指導型の塾でした。個別指導型の塾では、「学力の差」が著しく顕著に表れます。

 

 生徒自身の目標設定・将来において目的意識がある生徒は、自ずとやるべきことの判断ができます。そのような生徒は、「提出物」の期限の遵守、「単元テスト」「定期テスト」の準備をしっかりとして、テストに臨み、好結果を残す生徒の方が多いと思います。学習の習慣化ができている生徒においては、時間の作り方、やるべきことの優先順位の付け方ができているからだと思います。また、勉強のやり方もできているのかと思います。部活との両立もできる生徒も多いです。こうした生徒は、個別指導型・一斉指導型の塾に通っても成果は残せるのだろうなと思いました。

 

 「昔から解決できていない問題」というのは、既存学年の前提となる「基礎学力」が不足している生徒をどのように解決するかという問題です。

 

 そもそも「基礎学力」が不足するに至った要因は?なんだろうと考えたことがあります。

 

 その大きな原因は、大きく2つあります。一つは、保護者の生徒に対する関心のレベル・気づきの差、もう一つは、生徒自身における問題です。

 

 【前者の要因】

 ① 学校で行われるテストの点数にとらわれ、何ができていないのかを確認しなかった点⇒このサインに気付かず、できないことを改善していないと知識の穴ができてしまいます。

 

 ② 生徒の性格等による要因もあるのですが、性格を踏まえたうえで、「如何に目標をもたせるか」ということ⇒目標がない生徒は、将来のことよりも現在を優先してしまう。

 

 ③ 生徒自身を保護者において、自主性が芽生えるまで一定の管理をしてあげられるか、もしくは、自主性を促すようにすることができるか。⇒ 私自身の経験談:小学生のころから、親から「勉強しろ、勉強しろ」と言われてました。私自身は、学習塾に通って、テスト前は、夜中の2時・3時まで勉強していました(息抜きにTVゲームをしていたので・・・)。

 ある時、勉強はしているのに、「勉強しろ、勉強しろ」と言われたら、もう勉強しませんと言ったら、親は何も言わなくなりました。私自身の周りには、緑丘小・啓明中と進学した際、優秀な生徒が周りにいたので、勉強しなければいけない環境があり、「テストの結果で比較されること」が嫌だったので、自主的に勉強をするようになりました。自分自身の性格がその環境の中にいることにあっていたのかもしれません。

 

 ④ 学ぶことの楽しさを教えられるか。⇒ 興味のない勉強は、苦痛です。何らかの楽しみとか、発見とか、興味をもてると勉強することは苦痛ではなくなるのかなと思います。

 

 ⑤ 成果を出したときに認めてあげているか。⇒ 成果を出したときに、一緒に喜んであげたり、ひと声かけてもらえるだけで、生徒は嬉しいものです。特に保護者は一番身近な存在ですから、近親者に自分を高く評価してもらえると、また頑張ろうと思ったりするかと思います。

 

 【後者の要因】

 ① 競争を好む生徒もいれば、好まない生徒もいる。すなわち、他人と比べられることをどう思う性格かを把握しないと、勉強嫌いになりかねません。

 

 ② 自分の今したいことに流されてしまう。やるべきことを後回しにしてしまう。自己制御ができない。 ⇒ 前者の②につながります。

 

 ③ 家庭・学校環境の不和 ⇒ 家庭円満、学校生活が充実している場合、生徒自身も勉強する気力があるのですが、家庭不和、学校環境の不和によって、生徒の精神力は弱いので、学習に対する関心よりもそうした不安から学習に手がつかなくなることがあります。

 

 ④ 集中力がない  ⇒ 誘惑になるようなものを与えない、環境を作る:最近で言えば、ゲームよりもスマホでしょうか。

 

 ⑤ だらだらやる・要領を得ていない ⇒ 決められた時間内にこなす能力を身につけない場合、時間をかけて勉強をしている割に成果が出ないのは、④につながりますが、効率の良い勉強ができていないからでしょう。

 

 これらの原因により、基礎学力が身についておらず、中学3年生に小6の割合の問題を入試前に解かせたときにあまりにもできなかったのは、こうしたところの勉強を蔑ろにしてきたせいにしてきたことがあげられます。また、平均位の点数は取れる生徒であってもそこから伸び悩む生徒の要因は、これらのことがあげられるかと思います。

 

「昔から解決できていない問題」とは、

 わかりやすい例に例えると、家を建てるときにまず土台を作ります。土台がしっかりとしている家は、多少のことがあっても家は傾きもしません。学習も同じように、「基礎学力」がしっかりとしていれば、既存学年の授業にはついていけます。

 

 学習塾の入会を促すときに自分自身が一番嫌な思いをしたのは、同じ週1回で通塾してもらうにしても、基礎学力が定着している生徒であれば、既存学年の授業での成果は見込めるのですが、基礎学力が欠如している場合は、家づくりで言えば、土台が不安定なところに、「単なる応急処置」をしているに過ぎない為、成績が上がる結果をうみだせるわけはなく、生徒の学習意欲も向上するわけはないだろうと常に思いながらも入会を促すことをしていたからです。

 

 その要因を取り除きたかったので、できる限り時間があるとき、もしくは、日曜日等に教室を開けて、改善しようと試みましたが、会社員ですので組織の指示には従わざるを得ません。その葛藤が自分自身で塾を開校した起因になったかと思います。

 

 「基礎学力が欠如している生徒」の一番の問題は、勉強する意欲がわかないこと、その原因は、自分の中でわからないことが多すぎるので、必然的に自分が今楽しいことにどんどん時間を奪われ、気付いたときには、あの時勉強しておけばよかったと思うことにつながりかねないということ。

 

 それは、生徒の将来において、選択できる選択肢が限定的になり、生徒自身の可能性を狭めてしまうことにつながりかねないと思うからです。

 勉強ができても必ず幸せになれるかというとそうではないかもしれません。しかしながら、選べる選択肢が少ないことは、人生においては間違いなく後悔をする要因になると思います。

高校受験の時に、もっと勉強をしておけばよかったということを言う生徒を多く見ますので。

 

 アイリス個別学院においては、目的意識が明確な生徒においては、「先取り学習」を展開することによって、学校での授業が復習になるような形、または、つまずいた問題に対して時間的余裕がありますので、じっくり取り組む形の授業を展開したいと考えております。

 

「基礎学力が欠如している生徒」におかれましては、既存学年の授業についていくことは、困難でありますからできないところまでさかのぼり学習を行い、無料授業とご家庭との相談の中で、この問題を根本的に解決していきたいと思います。会社員ではないので、できる限りのサポートもまた行っていきたい所存であります。

 

 理想的な形は、学習を通じて、色々な気づきをもとに、生徒が自主的に自分自身と向き合い、物事を考え、行動し、判断できるような人に育ってほしいと思います。