お知らせ

2019 Jul 01

夏休みが近づいてきました。

教室長のおしらせ

  7月になりました。もうすぐ夏休みですね。

 【小学生】

 小学生の皆さんは、運動会も終わり、これから宿泊学習・修学旅行などのイベントがあるのではないかと思います。
1学期の学習内容は、どうだったでしょうか。学年が変わって、学習内容が難しく感じたでしょうか。もし、勉強をしていて、わからないことが少しでてきたなと思ったのであれば、1学期の復習をしてみませんか。
 
 小学生の学習内容は、中学生の勉強の「基礎学力」になります。そのため、「漢字の読み書き」ができない。「分数・小数の計算」が苦手である。「面積・体積の公式」を覚えていない。「単位変換」ができない(時間↔分/km↔m)ことは、中学生の勉強をする前提の知識ができていないため、「勉強がつまらない」「勉強が嫌い」になる第1歩となります。

 小学5・6年生は、算数の「割合」「速さ」の問題ができるかどうかが、中学の数学・理科を勉強するうえで、重要になりますので、
夏休みのうちにできるようにしたいものです。

 【中学生】

 さて、中学生の皆さんは、学校で、三者面談があるかと思います。

1学期の評定をもとに、志望校・学校での提出物への取り組みなど、自分の現状を良く知る機会となります。
1学期の定期テストの結果が思わしくなかった場合は、その範囲を中心に「できる」ようにしておかなければなりません。

 1年生の場合は、「数学」の正負の計算が出来なければ、文字式・方程式の計算ができなくなります。「英語」ができなかった場合は、
英単語を書けるようにすることを中心に、文法事項をしっかりと覚えておかないといけません。
「be動詞」と「一般動詞」の区別はできますか?2学期になると、「3人称単数形」という言葉の理解と、動詞の変化があります。
「代名詞」でつまずく生徒、「三人称単数形」でつまずく生徒は、そこから英語嫌いが加速しますので、その前提となる知識の理解と記憶ができていないのであれば、夏休みの内に復習しましょう。

 2年生の場合は、「数学」は、既に連立方程式に入ったかと思います。この計算は、次の単元の1次関数でも「連立方程式」が理解できているかどうかの問題が問われますので、数学が苦手だなと思う生徒は、自分がわからなくなった「原点」にさかのぼりしっかりと復習しましょう。「基礎学力」がなければ、勉強はどんどんわからなくなり、つまらない、苦痛を覚えます。そうならないように、夏休みは、
しっかりと復習をしていきましょう。

 3年生の場合は、2学期中間テストがない学校の場合は、学力テストの勉強、すなわち「受験勉強」をしなければなりません。
特に、「理科」「社会」は、中学1・2年で習った単元をこの時期に復習しておかないと、学力テストは、間違いなく点数がとれなくなります。英語・数学については、共通している点があるので、普段の教科書中心の勉強のほかに、テーマ別になっている問題集を繰返し、解いていく必要があるかと思います。

 私自身も中学生だったころ、受験用の問題集を各教科1冊ずつ決めて、2~3回転くらい同じ問題集をひたすら回しました。
間違う問題というのは、2度目・3度目でも意識をして取り組まないと、同じ間違いを繰り返します。そのため、よく間違える問題については、印をつけておき、毎回、必ず見直しをし、着実にできるようにしておくことが必要となります。やるべきことがたくさんありますので、効率よく勉強をしていきましょう。

 【高校生】

 高校の勉強というのは、内容が難解で、かつ覚えるべき分量も多いです。特に、高校1年生の場合、今まで学習塾で受動的に授業を受けて、テスト対策までしてくれるような学習塾に通いなれていると、塾をやめて、ペースメーカーの存在がなくなった途端に、勉強の仕方を見失います。

 大方、学習塾では、講師の説明を聞いて理解すると、「教科書」を開かなくても問題が解けるようになります。
そのため、自学で学習していることに慣れている生徒との「差」がはっきりと分かれます。自学で学習できる生徒は、まず、基本書である「教科書」を繰返し読みながら、問題集の問題に取り組めます。解けない問題がでてきても繰返し見直しをして、解決できるというところに差ができてくるかと思います。

 計算問題であれば、解けるかもしれませんが、高校の難易度の高い問題は、「初見」で解けないことに、落胆してほしくはありません。
まぁ、普通に解けないで良いのです。ここから、解説を読んで、その解き方を理解できるのか、その前提となる基礎知識、すなわち「教科書」をよく理解できているのかということが問われます。解けない問題が出てきたときに、自分自身の才能のなさを私はよく悲観したものでした。ですが、資格試験の勉強をしていた時に気づいたのですが、範囲を一通り学習した後に、繰返し読み返したりすることによって、
理解しできるようになるのです。

 しかしながら、塾に通っていた大半の生徒は、ここでつまずくため、勉強の方向性がわからなくなってしまうのです。

 私自身も中学生の時は、集団授業を行う塾に通い、高校に入った途端に勉強の仕方がわからなくなり、予備校に通うことをしていました。しかし、学校の授業とは内容が異なるため、やらなければいけない仕事が2倍になり、1学期で予備校に通うことを辞めました。
そこから、試行錯誤の勉強が続いたことを記憶しております。

 資格試験を独学で勉強していた時に、基本書を読み、問題集を解くのではなく、解説を読んで理解をしたうえで、2度目以降に問題を解くようにしました。解説をきちんと読んで、理解をしていれば、問題を解くことはできるのですが、曖昧な知識のままですと、正しい選択ができないわけで、そういう場合は、理解と記憶の両方が危ういので、基本書と解説を徹底的に読み直しをしました。

 私自身、高校生の時に、こうした能動的な勉強ができていれば、もう少し、人生が変わったと思いますので、今一度、高校1年生は、勉強の取り組み方、勉強の仕方を見直ししたほうが良いと思います。現役で大学に合格したいのであれば、センター試験は今年で最後ですが、そのあたりから、2年間しっかりと勉強したほうが良いと思います。

 高校2年生・高校3年生は、大学受験が迫っていることを意識してください。

 精神的に参るのは、「やるべき分量」に心を折らされるわけであり、でも、そのような心境は、誰しも抱えていると思ってください。
特に現役生は、同じような心境です。その中でも自分の心に負けないで、「継続的にコツコツと努力をし、過去問の研究をしてできる限り効率の良い勉強をしている生徒こそが、現役で合格できる」のです。

 私は、働きながら「司法書士」の勉強をしていた時、この「やるべき分量」に心を折らされました。無理な計画もまた負のサイクルを
生み出します。現役性が一番やらなければいけないことは、過去問を通して出題範囲をしっかりと見極めることです。出題の全くない分野も出題されやすい分野と同じ力を注ぐことは、学問の勉強の仕方としては正しいのですが、大学合格を目指す生徒にとってみると、効率の良い勉強しているとはいえません。ですから、時間に限りのある生徒は、見極めも必要になるかと思います。そのために、「敵を知る」ということを徹底的に行ってください。

 また、模試は、今の自分自身を映し出します。模試は、結果で一喜一憂していると、私の浪人生時代と同じ目にあいます。私は、浪人時代偏差値60を全国模試で超えていました。そのため、夏くらいで、大学に合格したような気分となり、そこからの勉強の仕方が雑になった記憶があります。模試は、あくまでも模試であり、自分の今の弱点を知る最強のツールです。

  孫氏の兵法でいうところの「己を知る」ということです。

 模試で間違えた問題こそが自分の弱点であるから、その分野を中心に復習をして、「できる」ようにしなければなりません。私は、この模試の使い方も間違えました。あくまでも合格判定の目安と現状の偏差値ばかりを意識し、模試の復習をした記憶があまりなかったような、いや、ほぼなかったような気がします。それでは、第1志望の大学の合格はできるわけは、ありません。その私自身の教訓を生徒の皆さんには活かしてもらいたいと思います。

 「夏を制する者が〇〇〇」とよく言いますが、自分の今の現状を踏まえ、どうしていかなければならないかを夏休みに向けて
考えていくと良いと思います。

 「時間は平等。使い方は自分次第です。」
後悔しないような夏休みにしましょうね。