お知らせ

2023 Jul 24

公立高校入試の「学力点」

受験情報等

 公立高校入試は、5教科各100点満点、計500点満点です。

 ■ 傾斜配点について
 
 一部の学校では、特定の科目の得点を1.5倍や2倍などにする「傾斜配点」が実施されています。例えば、「英語を1.5倍する」ような高校であれば、英語を得意科目とする生徒にとっては有利に受験をすることができます。
 傾斜配点が行われる高校では、満点が500点を超えてしまいますが、選抜の際は得点を500点満点に換算し直してから合否判定を行います。

 ■   合否判定の方法は?
  
  合否判定の手順は次のとおりです。
 ①定員の70%・・・学力点と個人調査票(内申)を同等に評価
 ②定員の15%・・・学力点をより重視
 ③定員の15%・・・個人調査票(内申)をより重視
  
 なお、②③の場合の重視比率や、②・③の選抜をどちらかを先に行うかは、高校ごとに異なっています。毎年、6月ごろに翌年の重視比率が発表されます。

 北海道学力コンクールを受験すると、相関表が提示され、自分自身の現在の状況がよくわかります。是非、受験しましょう!

 ■ 「重視比率」について

  例えば、ある高校の重視比率が「学力点重視・・・8:2」「調査書重視・・・6:4」だった場合。
これは、上記の説明の②にあたる「学力点をより重視する」際に、「学力点を8、調査書の割合を2でみる」という意味です。同様に、③の「調査書をより重視する」際に、「調査書を6、学力点を4の割合でみる」ことになります。
 札幌南高校・札幌西・札幌啓成(2023年現在)は、「学力点重視10:0」というケースもあり、この場合は、「当日点次第で、個人調査書の内容(内申)に関わらず合格できる可能性がある」といえます。

 過去の経験上、Dランクの生徒が札幌旭丘・札幌西に合格したこともあります。内申点が多少低くても当日点を取れる実力がある生徒は、受験してみると良いかもしれません。

 ■ 追加合格について

 合格した生徒が入学を辞退した場合などに、定員を割ってしまう場合があります。その場合、各高校はいったん不合格となった生徒の中から追加合格をさせます。合格発表後1週間程度の目安で中学校と本人に通知します。

 ■ 第二次募集

 追加合格の仕組みを使っても定員に満たない場合は、第2次募集が行われます。各校の第2次募集の有無は3月下旬に発表され、希望者は出願することができます。出願先の高校では、その生徒が最初の入試を受験した高校から成績を取り寄せ、合格判定を行います。